転職は誰にとっても大きな挑戦です。
新たな環境に飛び込むのは、環境へのスムーズな適応や良好な人間関係を築けるかなど何かと不安を抱くことでしょう。
筆者自身、これまでに4度の転職を経験してきましたが、その都度不安を感じています。
そこで本記事では、これまでの転職経験を基に、筆者が転職活動で感じた「不安」トップ5を紹介し、それぞれについて筆者がどのように対処したのか、どのように乗り越えてきたのかを詳しく解説します。
僕のひとつの経験からあなたの不安をひとつでも取り除けることを願ってここでアウトプットさせていただきます。
転職で不安に感じたこと
転職は生活の大きな変化を伴うため、多くの人が不安を覚えます。筆者自身も転職の際にいくつかの不安要素を感じました。
筆者が特に不安だと感じた順にトップ5つを以下に示し、それぞれについて筆者がどのように経験し、対処したかを解説します。
転職は不安を伴うものですが、しっかりと心得て日々過ごすことでその不安を乗り越えることができます。
1.新しい職場での適応できるかどうか不安
筆者が2017年に転職した際に、新しい環境への適応が難しく感じました。職場の文化、同僚との関係、新しい業務に慣れるのが大変でした。
対策として、小さな目標を設定し、それを達成することで自信をつけていきました。
2.スキル不足の為、周りから置いてけぼりにされないか不安
以前の職場とは専門分野が異なるため、スキルが不足しているのが明らかでした。そこで周りから実力的に置いてけぼりにされるのではないかと不安に襲われたことがあります。
この不安を克服するために、入社前後に専門知識や技術を学ぶ時間を設け、自分自身のスキルの幅を広げました。
3.安定した生活が崩れてしまうことへの不安
転職すると、一定期間は収入が不安定になる可能性があります。
契約社員からのスタートであったり、新人のうちはなかなか成果が出ずにインセンティブをもらいにくかったりとします。
筆者もインセンティブがある職種に転職したばかりの頃はインセンティブが入らなくて収入が落ち込んだことによる「節約生活」を送った期間がありました。
その経験から少しずつ貯金を増やし、収入が不安定になる時のことを考え余裕を持って資金を確保することで、この不安を軽減しました。
4.自分のキャリア形成への不安
新しい職場でどのように自分のキャリアを築いていくべきかという不安がありました。
AIの登場によって、今後は今まで人がしていた作業をAIが代替するようになっていきます。
そうすると余計に「私は何をしたかったんだろう」と思うようになってしまいますのでお気を付けてください。
転職先のキャリアアップの道筋を事前にリサーチし、理想的なキャリアパスを明確にしました。
5.仕事とプライベートのバランスが崩れないか不安
新しい職場では仕事量が増え、プライベートの時間が犠牲になるのではないかと心配しました。
実際に役職がつくと事務仕事が多くなり残業なんて当たり前でした。
プライベートが疎かになりそうな恐怖を感じていた記憶は今ではいい思い出です。当時、仕事の効率化と私生活の時間管理を徹底することで、バランスを保つことができました。
不安を和らげるための方法
今、筆者が転職する際に感じた不安を５つ挙げましたが、不安を抱えたまま転職活動を行うのは結論として良い状態とは言えません。
なぜなら、不安を抱えたままだと面接で自信を持てなくて言いたいことが言葉として出てこなかったりや転職後に精神的な余裕を持つことができずに不安が不安を呼びメンタルを保つことができなくなる可能性を高めるからです。
僕は不安が不安を呼び精神的に追い込まれてしまった経験があります。
筆者はこのように苦しんだことがありますが、振り返ると自分の思い込みや先入観が自分を追い込んでいたのは紛れもない事実であることに気がつきました。
結局は自分で自分を追い込む形になって自滅するのが分かったからこそそうならないために不安を和らげる行動を取ることが大切です。
筆者が実践した不安を和らげる方法は次の２つです。
転職エージェントの活用
転職エージェントを活用すれば転職専門のアドバイザーが親身になって転職成功まで求人の提案や面接の受け方などをサポートしてくれます。
初めて転職した時に、エージェントを利用させてもらいましたが、控えめに言っても「最高」です。僕が提示した条件の求人のみ紹介され、面接での立ち位置や想定される質問の答えかた、職場の良いところ悪いところなどを教わりました。
このように自分でかなりの労力をかけて1から100までをする必要がなくなります。
さらに自分が望む条件の良い求人に出会うこともできるので転職に対する不安や悩みが少しずつ消えていきました。
自分の強みや過去の実績を明確にする
自分だけが持っている強みは何かを考えたことはありますか？
筆者は介護職をしていて退職する際に当時の同僚であった看護師に「あなたは最強の優しさを持ってる」と嬉しいお言葉をいただいたことがあり、その頃から自分の最大の強みは「優しさ」であることを認識しながら過ごしています。
何故、優しさが強みなのかを考える習慣も身につきました。
実績については、筆者の場合さほど多くはありませんが介護施設でのレクリエーションで地域の企業と連携して高齢者を非日常的な楽しさで感情を満たした経験があります。
このような小さな実績でも構いませんので、成し遂げたと感じるものを箇条書きにしてまとめてください。
他の介護施設の面接で上記の件を話したら絶賛されたのも今では良い思い出です。実績は転職を明るく照らしてくれますので、自分の過去の実績を振り返ってみてください。
成功する転職の秘訣
転職を4回したことがある筆者の体験より伝えることがあるとしたら、転職成功のためには主に２つの要因が影響したということです。
ここでは筆者が感じた転職に影響した２つの要因「適切なタイミングの見極め」と「面接時の自己PRの強化」について解説します
適切なタイミングを見極める
転職には良いタイミングと悪いタイミングがあります。
良いタイミングは下記で解説します。一方で悪いタイミングはその個人の生活環境や経済状況などにもよりますが、2023年9月現在で分かりやすい時期だと「コロナ禍」だったのではないでしょうか？
労働日数が減ったり解雇されたりテレビやネットニュースで沢山見受けられました。
「コロナ禍での転職は一筋縄ではいかない」
こんな声が聞こえてきそうです。
では筆者がベストだと思った転職のタイミングは次の通りです。
業界の市場動向を見る
業界や職種の雇用トレンドを把握し、需要が高まっている時期に転職活動を行うと成功率が上がります。
自分の将来的なキャリア
新しい経験やスキルを得た後の転職は、次の職場での役職や待遇アップのチャンスが高まります。
プライベートの状況
生活状況や家族の状態、健康状態など、転職活動や新しい職場での働き始めをスムーズに進めるための状態を確認することも重要です。
面接時の自己PRのポイント
転職の面接では自己PRを行います。この時にただ長所を淡々と伝えていては面接官に好印象を与えることが出来ずに印象に残らない面接のまま終えてしまいます。
ただ長所を説明されても面接官から見てみると「ふーん、そうなんだ。それから？」といった具合の受け取り方になります。
「他の面接者もありきたりなPRをされてるしインパクトのある方はいないのかな」とまで思われてしまったら採用から遠ざかってしまいます。
では筆者が感じた自己PRのポイントとは何かを次で解説します。
具体的な実績のアピール
これまでの経験や成果を具体的な数字や事例を交えて説明することで、説得力を持たせます。
自分の強みを明確にする
自分の得意な点や、他の候補者と差別化できる特徴を明確に伝えることで、印象に残りやすくなります。
熱意やモチベーションの伝達
転職先の企業や職種に対する情熱やモチベーションを明確に伝えることで、採用担当者の信頼を得ることができます。
転職後の不安の乗り越え方
転職後は新しい環境や業務、同僚との関係など多くの変化に直面します。これらの変化に適応し、不安を克服するための方法を2つの視点から詳述します。
<br>転職後は何かしら不安を抱える人がほとんどです。環境、仕事、付き合う人の変化というのは最初はストレスとなって実感するものです。
転職後どのようにして一流まで成長できるかを重要視する
結論から示すと「方向性を明確にして大人になった今でも学び続ける姿勢を保ちましょう」ということです。
何事も学びへの姿勢が無ければ成長などありません。分からないを分からないままにするのではなく、分かるに変えていくことで成長を実感し少しずつ脱半人前していきます。
筆者は次のような事に注力して転職後のキャリアへ対する不安を払拭しました。
明確な目標設定
将来的なキャリアビジョンを明確に持ち、短期・中期・長期の目標を設定することで、方向性を失わずに効果的にスキルアップを図ることができます。
継続的な自己投資
セミナーや研修、書籍などを活用して常に最新の情報や知識を自分の中に取り入れることで、業界内での競争力を保ちます。
フィードバックの収集
上司や同僚から定期的にフィードバックを受け取り、自身の弱点や改善点を明確にすることで、成長するための方向性を確認します。
コミュニケーションの技術を向上させる
コミュニケーションはどの職業でも大切とされています。
よくムスッとした表情で仕事をする人がいますが、大抵その人は好かれていません。
あえて自分から近づこうとは思いませんよね？
それは自分だけではなく周りの人も同じで、コミュニケーションをとりにいかないはずです。
筆者はそうでした。いつもムスッとしている人には必要最低限のコミュニケーションしか取りませんでした。
筆者だけではなくて周りの人も同じでこれはどこの会社にも当てはまっていて、尚且つ新採用職員が上手く社会生活を送るためにはコミュニケーション能力の向上は欠かせないと感じています。
聞き上手になる
相手の話を真摯に聞き、理解を深めることで、信頼関係を築く基盤を作ります。
言葉のキャッチボールを行う
業務の中での感謝や建設的な意見を適切に伝えることで、より円滑なコミュニケーションを促進します。
非言語的コミュニケーションを意識する
体の動きや表情、声のトーンなど、言葉以外のコミュニケーションも重要です。これらを意識的に活用することで、相手との関係性を深めることができます。
まとめ
本記事では転職における不安にフォーカスして不安を解消、不安を抱えないようにするための方法について体験を交えて解説しました。
今、転職前や転職後に関わらず不安を抱えている場合は、本記事を参考にして不安と向き合い、少しでも不安を抱えないで過ごせるように一つひとつ実践していってください。