新たな職場で働き始めたばかりですが、気がつけば早くも3ヶ月が経過…なんていう感覚を味わった覚えがあります。
入社当初の緊張も少しはほぐれ、仕事も少しずつ慣れてきた頃…しかし、同時に、新たな壁が立ちはだかることに気づいたかもしれません。
そう、それが「転職3ヶ月の壁」です。
筆者はストレスを抱え続けていたのもあり、体調を崩した苦い経験があります。
その頃に「3ヶ月の壁」という言葉を意識し始めて、ストレスをできる限り感じない、緩和させて壁を乗り越えるための思考法を探りました。
本記事では、転職3ヶ月の壁とは何なのかをお伝えし、その壁をどう捉えて上手く乗り越えたらいいのかを詳しく解説します。
転職3ヶ月の壁とは
「転職3ヶ月の壁」とは、新しい職場になじむための”新人期間”とも言える最初の3ヶ月を経過した頃に、新たな環境や仕事のプレッシャーから感じるストレスや不安のことをいいます。
新たな環境への順応が求められ、同時に実力も試される期間です。
この頃に自分へかかるストレスは「異次元の」という言葉がくっ付いても不思議ではありません。
また、人間はそもそも「変化」に弱い特徴があり「習慣」を好みます。
- いつもの仕事の流れ
- いつもの通勤ルート
- いつもの電車の時間と車両
あげればキリがありませんが、人間は基本的にいつも同じことをしていた方がそうでない場合と比べて断然に楽なのです。
僕自身も2017年の秋、新たな職場に移り、その「3ヶ月の壁」に直面しました。一見無関係なタスクの山が目の前に積まれ、それらをどのように片付けるべきか戸惑いを感じたことを覚えています。
何故転職3ヶ月の壁を感じるのか
転職3ヶ月の壁を感じる理由として最初の1ヶ月は、新しい環境への適応期間となりますが次第にその新鮮さが薄れていき業務内容や職場環境の現実が見えてきます。
この時期は、自分が抱いていた期待と現実のギャップに直面すると落胆したり不安になることがあります。
実際に、筆者が新たな職場に移った当初、新しい仕事に対する興奮と期待でワクワクしていました。
しかし、3ヶ月を過ぎた頃、見えてきた課題と向き合う必要があり、一時的に失望感を抱くこともありました。
当時、個人的な課題よりも組織的な課題が目立っていたのですぐに変えられないストレスがいつも付きまとっていました。
このように、転職3ヶ月の壁は、多くの人が共感できる一般的な経験であり、その解決策を考え実行することで、より円滑に新しい職場環境に適応することが出来るようになっていきます。
転職3ヶ月の壁を乗り越える思考法3選
では、この転職3ヶ月の壁を乗り越えるためには、どのような思考法が役立つのでしょうか?
以下のような思考法を身につけることで、転職後3ヶ月の壁を乗り越え、新たな環境でさらに成長することができます。
実際に筆者自身も、これらの手法を駆使してその壁を乗り越えることができました。
その結果、新しい職場での業務はさらに楽しく有意義なものになりました。
1.自己評価をリセットし、ポジティブな視点を持つ
最初の3ヶ月は、新しい環境と課題に対応しながら、自分自身の成果を評価するのは難しいものです。ここで大切なのは、自己評価を一度リセットし、新たな視点で自分を見直すことです。この新しい挑戦は、成長のための重要なステップであり、毎日が新たな学びであると捉えてみてください。
僕自身も3ヶ月の壁に直面したときにこの思考法を活用しました。毎日の業務を通じて自己成長の一部と捉え、ポジティブな視点で前に進むことを決心しました。
2.感謝の意識を持つ
新しい環境になじむことは容易なことではありませんが、周囲の人々のサポートや自分が経験してきたことへの感謝の意識を持つことが重要です。新しい職場での経験や学びは、個々の成長にとって重要な一歩となります。
時に注意を受けたり怒られたりして悔しい気持ちになることもありますが、反発して受け入れないでいると成長がより遠ざかってしまいます。「こんな僕のために、私のために貴重な時間を割いて怒ってくれてるんだな。ありがとうございます」と捉えるのがおすすめです。
3.自己ケアとストレスマネジメント
体調や精神的な健康を維持するために適度な休息をとり、ストレスを発散することも重要です。ストレスは程よく解消されると心に余裕が生ままれてきます。
ストレスが爆発しそうになった事がよくありました。当時は夜の公園をひとりで散歩したり、食べたいものを食べていました。入浴もストレス発散になるので自分なりの自己ケア方法を探してみてください。
転職4回の筆者が体験した「転職3ヶ月の壁」
2017年の秋に新たな業界に足を踏み入れた筆者は、順調に新しい環境に順応しているかと思い込んでいました。
しかし、その楽観的な想像は3ヶ月目になって突然、壁として目の前に立ちはだかりました。
新業界での挑戦を無知のまま行ってたその意志には筆者が自分の非を認める部分も確かにあります。
一番の壁は業務に関する知識不足でした。新しい業界というのは、言葉遣いから専門用語、手続き、社内文化まで、自分にとって経験の無い未知の事項が溢れています。
この新たな環境に適応するには、高い学習意欲と能力が求められます。
しかし、予期せぬ課題が次々に立ちはだかり、それが予想以上に大きな負担となりました。
振り返ってみて、ある程度の前知識を事前に得ておくことがどれほど重要か、その価値を痛感しています。
その理由は単純で、新しい環境への適応をよりスムーズに進めるためです。結局のところ仕事の世界では前情報が未来の成功を大いに左右するということをこの経験が教えてくれました。
転職3ヶ月で限界が来る前に対処をする
新しい職場に就いた際、初めての3ヶ月間は多くの人が試練と感じる期間です。
新しい職場の環境に適応し、新しい職務内容に精通しようとすると、心身ともに大きなストレスを感じることでしょう。
しかし、この「転職3ヶ月の壁」をうまく乗り越えることで、その後の業務がスムーズに行えるようになります。
では、ストレスに限界が来る前にどう対処すべきでしょうか。
1.自己ケアの重視
体調管理や睡眠時間の確保、ストレス発散の時間を作ることは、ストレス管理にとても重要です。
体調を崩したり、過度なストレスが溜まってしまうと、業務のパフォーマンスだけでなく、自己判断力や集中力にも影響を及ぼすことがあります。
一日の終わりにストレス発散の時間を設ける、週末は十分に休むなど、自己ケアを日常生活の一部に取り入れましょう。
僕は3ヶ月持たなかった仕事もありました。精神的に崩れたから辞めてしまったんです。人の心なんて痛めつけたらすぐに壊れてしまいます。ストレス過多の環境に負けてしまった苦い経験があります。できればこうして思い出したくないひとつの思い出になっています。
2.職場のメンターや先輩、同僚とのコミュニケーション
新しい職場で困ったときや、何か問題に直面したときには、自分一人で解決しようとせず、周囲のメンターや先輩、同僚に相談することが大切です。
他人の視点や経験を借りることで問題解決のヒントを得たり新たな視点を持つことができます。
「未経験OK」の仕事に就いた時に、やはり未経験なので要領がなかなか掴めずに周りから置いてけぼりになってしまう経験をしました。その時に救ってくれたのはメンターでした。仕事を上手くこなすコツや先輩達の特徴を考慮したコミュニケーションの取り方などを教えてもらえました。今思い出してもメンターには感謝の気持ちが蘇ってきます。
3.自分への適度な期待
新しい職場や業務に対する自身の期待値を適切に保つことが重要です。
すぐに結果を出そうと焦ったり、過度なプレッシャーを自分自身にかけるとストレスが溜まりやすくなります。
新しいことを学ぶ時間と、間違いから学ぶ余裕を自分に許すことで、より効果的な成長を遂げることができます。
自分は何でもできる!という根拠の無い自信は言い方を変えたら「自分に期待している」という意味でも捉える事ができます。プレッシャーを自分にかけて自分に力負けしてしまう場面なんていくらでもあります。潔く盛らずに自分自身を測る余裕は持っておきましょう。
4.ポジティブな思考の維持
転職直後の困難さを経験しているときでも、常にポジティブな思考を心掛けることが大切です。
達成した小さなことや学んだ新しいことを積極的に評価し、成長の一部と認識することで自信と前向きな気持ちを保つことができます。
ポジティブというのは例えば「今日はできなかったけど、今日の失敗を受け入れて次に活かせば次はきっと出来るさ」みたいなことです。…「あぁ、自分なんてまた失敗するよ。出来ないよ」のようなネガティブな思考になると本当にその通りになってしまうので思考には気をつけてください。
5.楽しみの確保
仕事だけでなく、プライベートの楽しみも大切にしましょう。
趣味や友人との時間など、自分がリフレッシュできる何かを定期的に楽しむことで精神的なバランスを保つことができます。
僕はサブスクの動画配信サイトで映画を見まくってリフレッシュしました。この時におつまみなんかも用意して自分だけの時間を確保しました。